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読んだー!

辻村深月さんの「盲目的な恋と友情」読みました。

 

辻村さんは「ツナグ」で有名な方ですが、私は初めましてでした。

まず装丁がものっそシャレオツで素敵です!

が、中身は結構アレですねー(^^ゞ

まぁタイトルで大体の予想はつきましたがw

 

元タカラジェンヌの母を持ち、美人で才能も豊かででもそれをひけらかさないお嬢様の蘭花が落ちた恋と、その唯一無二の親友になりたいと願ったコンプレックスの塊のような留利絵の友情。

文字通りどちらも盲目的、というか留利絵の方は盲信…いや狂信的とも言える程。

でもそれって結局独り善がりな感情で、蘭花のことを好きで守ってあげたいというより、そこまでする自分が好きとか、そこまでしてるんだから私の事も同じ位大切にしなさいよ、みたいな見返りを求めた純粋な友情じゃないんだよね。

翻って結局自分の事が好きで自分が大事、みたいな?

とにかく、確かに若干異常な父親の所為で幼い頃から嫌な思いをしてきたかもしれないけど、容姿やなんかに対するコンプレックスが半端じゃなく、でもそれって僻みやっかみから来る物もあるし、被害妄想過ぎじゃない?って感じ。

そうやって自己評価が低く自己否定してるかと思えば、本当の本音の部分ではプライドが高いし。

でも、彼女が作中で「女の敵は、女」って言ってて、レビューとかで本当女ってやだわー怖いわーって書いてる人がいたんだけど、それはまた違うと思う。

誰だって大なり小なり彼女の様に嫌なことを体験して、そんな思いを持ったとしても、自分だって気付かぬうちに或いは無意識に誰かに同じことをしてて、結局お互い様っていうか普通どこかで自制がちゃんと効くし、あそこまで思いつめちゃう人はそんな居ないと思う。

まぁ茂実の愛人の菜々子は、さすがに「女って怖い」だったけどね(^^ゞ

でも少なくとも私は、女子高だし女性ばかりの職場も多かったけど、そこまで悪意のある人はみたことないもん。

それに、だったら茂実(蘭花の相手のクズ男)はどうなの!?って感じだし。

最初はステータスのある男って感じだから蘭花が溺れるのもしょうがないって感じだったけど、結局蘭花自身もそうだけどまさに『衣食住足りて礼節を知る』じゃないけど、所詮色々な物に恵まれていて不自由を感じないからこその余裕だったってことで、それを失ったら、途端にプライド以外の何も残らないただのつまらない男、いや本質は大人になりきれていない子供だってことが分かったんだし。

ただ、留利絵ほどじゃないにしろ、留利絵の持つ感情は多かれ少なかれ誰しもが持ちうるものっていうか、私にも分からないでもないんだけど、蘭花の茂実に対する盲目的な想いは、私には全然理解出来なかった。

少なくともいくら自分が好きでも、相手に自分への思いやりとか愛情とかが感じられなかったら(浮気とか暴力とかあったら)私は絶対一緒にはいられないもん。

どうしたって自分が大事w

まぁ蘭花も全く打算的な所が無かった訳でもないようだし、最終的には嫌になっていた訳だから(茂実がクズ過ぎてかもしれないけどw)盲目的というより、単なる執着かな?とも思うけどね。

蘭花と留利絵、両方の友人で出てくる美波っていう子が、別に特別良いとかステキな子って訳じゃないんだけど、一番まともというか普通だったっていうね。

その美波が留利絵に「ひょっとして同性愛者?」って聞くシーンがあるんだけど、留利絵の蘭花に対する盲目的な友情というか執着はなるほど愛と捉えても可笑しくないというか、紙一重かな?って感じだよね。

そう思って読むとまた、違った怖さがあるかもしれないw

最後のどんでん返しも含めてね。

リアルさと程よいエンタメ性で、この手のお話の中ではなかなか面白かったです!

 

 

 




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  • 2017.10.18 Wednesday
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